神戸から出雲へ高速道路を疾走していると、西の横綱との看板が。
露天主義のわらいぶくろとしては、これは寄っていくしかない。
そもそも横綱って誰が決めたんだ?という疑問を感じつつ、湯原温泉へ向かうことにした。
第一印象は昔ながらの温泉街。
というより、昔のまんまである。射的屋もまだある。
草津が少しずつ変わっているのと比較すると、時間が止まっているというべきか。
ちなみに平日の昼間だったので本当に人が少なかったんだと思うのだが、
それにしても5月連休の合間なので、閑散とした空気はある種の物悲しさをかもし出している。
でも、失恋したときとか、こういう場所に来て考え事をするのも悪くないかもね。
町営の駐車場に車をとめて、川沿いに上流に歩いていくと、うわさの大露天風呂がある。
そして、この温泉は混浴なのだ!
かつて何度か混浴の温泉に入っているけれど、やっぱりこの響きには魔力がある。
さすが西の横綱だ。
大露天風呂は砂湯、砂噴き湯というらしい。
街の中には温泉の歴史を説明する看板が設置されていて、伝説からマナーまで書かれている。
眺めていると結構楽しい。
初期は川沿いに露天風呂が並んでいたが、次第に内湯に作り変えられ、今では砂湯がその名残を残すばかりなのだという。となれば、西の横綱と格付けされていることに少しばかり疑問も呈さざるを得ないと思う。
砂湯は無料で入れる。古来よりの湯治場として利用されていたものが、観光客にも解放されているというのはうれしい限りだ。
砂湯はダムのすぐ下流にある。ダムがなければ上流にも視界が開けて、野趣あふれる風景ももっと楽しめるんだろうなと思う。
そういえば田中康夫が脱ダム宣言をしてからずいぶんとたつけれど、長野県の内輪もめで終わったのかな。多分湯原にダムを作るにあたっても相当議論があったんだろう。
実際に砂湯に入った。
かわらにある砂湯の周りでは、釣り人もいて、川原の風景に露天風呂は溶け込んでいるのだ。
砂湯というから本当に砂とお湯とが一緒に噴出しているのかな、と思ったけれど、湯船はコンクリートなどを使って作られており、お湯がどこから流れてくるのかよくわからなかった。
肝心の?混浴だけれど、幸か不幸かほとんど女性はおらず、肉体労働のおっちゃん軍団と一緒に湯船をめぐった。たまにカップルが入り口まで来るのだが、結局帰ってしまう。
残念である。
露天風呂としての開放感十分にある。
川の流れる谷にあることもあり、景色を楽しむタイプではないが、温泉街の川原に混浴露天風呂があることそのものが一種独特の雰囲気を持ち、リラックスというよりはわくわくさせるものがある。
野趣:★★★★
湯船:★★★
湯原温泉の伝統は理解できた。
けれどもこれだけ温泉が増えた現代で伝統一辺倒ではまずい気がした。
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